俺はカエルをパリィする
第五話は深刻そうなシーンから始まります。
深刻そうに書類に目を通す彼の名はレイン。
リーンのお兄さんです。
そしてこの国の偉い人です。
レインはこの後、下町で食事をするノールとリーンに会いに来ます。
そして、何やら秘密の依頼の相談事を持ちかけました。
その依頼を受けたノールとリーン。
そしてもう一人を加えた3人パーティーで、今回のお話は進みます。
その3人目のメンバーが、第二話で登場した護衛の兵士の彼女です。
名前はイネス。
イネスも、レインから別の密命を受けているようです。
イネスが馬車の手綱を取り、ノールとリーンを乗せて、3人はそれぞれの目的を胸に出発します。
イネスは神盾(しんじゅん)と言われる特殊な能力を持っています。
不思議な力で、魔法の盾のようなものを作り出すことができます。
この盾の力で鉄壁の防御を誇ります。
神盾がどのような力を発揮するかも楽しみです。
この3人を乗せた馬車は、麦畑が広がる農道を進みます。
ノールとリーンは、その麦畑の中を、怪しげな物体が動いているのに気づきます。
この物体は、外からは中が見えないカプセルのような物体です。
リーンのアンカバーの魔法でカプセルを打ち破ると、カプセルの中から子供と巨大なカエルのようなモンスターが現れました。
この衝撃に驚いたモンスターが、暴れて子供はモンスターに跳ね飛ばされてしまいます。
その瞬間、ノールは子供を助けようと馬車を飛び出します。
我を忘れて暴れるモンスターを巨大カエルと勘違いして、戦いを挑むノール。
実は、黒死竜と言われる恐ろしいモンスターだそうです。
でも、パリィを極めしノールは、黒死竜の攻撃をものともせずにパリィしまくります。
ここで黒死竜は何かどす黒いブレス攻撃をします。
どうやらブレスは、猛毒のようです。
この毒のブレスで、ノールは自分が勘違いしていた事に気づきます。
これはカエルではなく、毒ガエルだと…
いやね、黒死竜なんだってばorz
こうしてノールはさらに勘違いを深めていきます。
この毒のブレスは強力で一息吸うだけで命がないと言われています。
そして辺り一面を埋め尽くし始めました。
イネスは、神盾で防戦一方、リーンも盾の陰から出ることができません。
もう、ノールは助からないと思われた次の瞬間。
黒いブレスで覆われた中から黒死竜の牙が折れて飛んできました。
毒の霧が晴れると、そこには黒死竜と対峙するノールの姿がありました。
なんと、ノールは毒に侵されながらも、黒死竜の攻撃をパリィし続けています。
毒が効いているようで、目や口から紫色の毒液があふれてきていますが、なぜか生きています。
一息吸ったら命はないと言われる毒のブレスを浴びながら、なぜノールは生きていられるのか?
動悸、息切れ、めまいは全て勘違いだろうが!
そう言い放った某漫画の主人公のような事を言うのでしょうか?
とにかく、死ぬはずのブレスを浴びながら、なぜか死なないノールの今後にご期待ください。
では、第六話でお会いしましょう。